いつの頃から姿勢が悪いという思い込みが一般の人たちの中で 《猫背》という人が多い・・・
健康を特集した番組などの影響でしょうか
当院の初めての患者さんの中でも良いこと悪いこと関係なく知識だけ豊富な方がおられます(^0^;)
今日は猫背のことをお話しますが、何にでも定義というものがあります。〈猫背の定義をそもそもわかってない人が多い〉
背骨というのは本来S字カーブです。S字カーブは背骨(スパイン)の理想型です。
体の上肢がS時のクッションによって体にかかる力が分散される(一箇所に集中しない)
合力が分散して各骨の中に存在する椎間板がクッションの役割として分散機構になる、そして個々の椎間板にかかる力に分散され、ストレスが軽減し
十分なクッションが可能となります。しかし背骨がS字カーブもなく真っ直ぐになっていると、分散機構が働かずストレートスパインになり、一箇所に集中的に
負担がかかることになる、極度の負担がかかると椎間板がつぶれ、所謂ヘルニアなどの症状などを引き起こしかねない と いうことです。
これは分散機構が働いてない姿勢ということです。腰の椎間板ヘルニアの人は過前ワン(骨盤前傾姿勢)の人が多いです。過前ワンになると、L4,5に力が集中し
椎間板は耐えられなくなって外へと出てしまう、構造的に無理がかかってしまったということです。やはりS字カーブは重要で猫背だと勘違いのまま必要以上に
姿勢が悪いと決め込んで、矯正をしてしまうと逆に体のバランスが崩れてしまい、筋肉にも余計な負担がかかり、故障してしまう可能性は大です。
現代病ともいえるスマホやPC、車の運転などで顎と首が前方している場合の姿勢を猫背と勘違いしておられるが多いので今日は猫背についてお話しました。